リビアスには多店舗展開のきっかけとなったサロンがあります。
スーパー銭湯などの温浴施設へ出店を行なっている髪剪處(かみきりどころ)です。
髪剪處がスタートしたのは、2002年。「スーパー銭湯にある1,000円カットのお店」というモデルで出店が始まりました。
温浴施設ができれば店舗を併設するというスタイルで出店を進め、当時のスーパー銭湯ブームにも乗り、多展開のスピードが加速。一気に40店舗近くまで店舗展開をすることになりました。
髪剪處のビジネスモデルは当時は誰もやりたがらなかったモデルであり、リビアスでも運営初期は資金不足に悩む時期もありました。しかし、誰もやらないことをやり続けた先に、大きな利益をもたらしてくれるサロンへと成長。主力ブランドのビューティフェイスを生み出すきっかけにもなり、リビアスの運命を変えたサロンとなったのです。
リビアスの多店舗展開の基になったサロン、髪剪處についてこの記事で紹介していきたいと思います。
目次
温浴施設への出店と1,000円からの低価格戦略で店舗展開を実現したサロン
誰もやりたがらないビジネスモデル|単価が安く資金不足に悩む時期も
理美容業界の衰退|誰もやらなかったことを続けたことで価値がうまれた
まとめ
温浴施設への出店と1,000円からの低価格戦略で店舗展開を実現したサロン
髪剪處の特徴は大きく2つです。
温浴施設に出店していること
価格が最低1000円〜と安い金額であること
2002年にスタートし、当時のスーパー銭湯の出店ブームとともに、着実にサロン数を伸ばしていきました。
誰もやりたがらないビジネスモデル|単価が安く資金不足に悩む時期も
今でこそスーパー銭湯の中に理容室が出店していることは普通になりましたが、2002年に髪剪處がスタートした当時、温浴施設に出店しているサロンはほとんどありませんでした。
大阪府の河内長野という街に新しくスーパー銭湯ができる時に「新しくできる温泉施設で1,000円カットのサロンを出店してみないか」と誘いがあったのがきっかけです。
理容業界の先行きも良く、サロン出店で十分経営が成り立っていた当時に
「1,000円という低価格でスーパー銭湯の中に店舗を出す」
というビジネスモデルをやる人はほとんどおらず、手を上げる企業がありませんでした。
そのような状況で声がかかったのがリビアスです。
大西昌宏は、髪剪處のビジネスモデルを聞いた瞬間に「おもしろそう!すごいビジネスになりそう!」と感じ、スーパー銭湯への出店を決めました。
当時はスーパー銭湯のブームで毎月2件〜3件新しい施設ができていきます。それと合わせてサロンを併設していき、店舗数を増やしていきます。
しかし、10店舗を超えたあたりから、「人」が回らなくなり直営の理容室に勤めているスタッフを髪剪處へ派遣せざるを得なくなりました。
単価の高い直営店のスタッフを単価の低い髪剪處へ派遣するので、直営店の売り上げは上がらなくなります。そのような状況がしばらく続き、一時期は、資金が回らなくなったこともありました。
理美容業界の衰退|誰もやらなかったことを続けたことで価値がうまれた
創業当時こそ、1,000円カットという単価の安さやスーパー銭湯という出店形態はあまり認知されず、人材の確保に苦労しましたが、スーパー銭湯が増えるとともに髪剪處の認知も徐々に上がっていきます。認知が上がるとともに、働きたいという方も増えてきました。
働き手さえ確保できれば、直営の理容室と髪剪處を両輪で回すことができるので、利益は徐々に上がっていきます。その結果、資金不足は解消されるようになりました。
当時の理容師は誰もやらなかった、やりたくなかったことを進んでやったことにより、大きなチャンスを手に入れることができたのです。
まとめ
髪剪處はリビアス成長のターニングポイントとなったサロンです。温浴施設への出店から得たヒントとお客様の声から、ビューティフェイスも生まれました。
ビューティフェイスについてはこちらの記事をご覧ください。
全国に84店舗展開しているリビアスの柱!女性のためのお顔そり専門サロン「ビューティフェイス」とは?
2016.08.30
リビアスが多店舗展開をするきっかけとなったサロンであり、歴史のつまったサロンである髪剪處。現在リビアスでは、37店舗のサロンを運営しています。
当時、誰もやりたくなかったビジネスを「誰もやらないからこそチャンスがある」と考え、出店を続けたことにより成長することができました。
現在では、「株式会社髪剪處」として独立し、全国に直営・FC合わせて200店舗を展開する企業となっています。
全国の髪剪處はこちらのホームページに掲載されているので、温泉へ立ち寄った際は見てみてくださいね。