「企業の強さは、働く人の質で決まる」
これは、大西昌宏が常に口にしている言葉です。
会社の成長には「強い組織」が不可欠です。「強い組織」になるためには、働く人の質を高めていかなけばなりません。
働く人の結束が強く、全員が同じ方向に向かって進んでいれば、強い組織へと成長していきますが、目指す方向がバラバラで目標が定まっていなければ組織は脆くなってしまいます。
この記事では、組織で働く人材の「質」を高めるために、リビアスで取り組んでいる戦略を紹介していきます。
目次
強い組織の条件とは?
リビアスが考える強い組織の条件は3つです。
①全員の価値観が揃っている
人にも時間にも制限がある中で成果をあげるためには、目指すべき1点に集中して向かう必要があります。
②スピードを出して実践できる
今は、どの業界にある企業でも原則倒産の時代です。時代の移り変わりも激しく、流行は常に変化しています。そのような時代を生き残っていこうと思えば、とにかくスピードを持って行動していくことが不可欠になります。
③成果がでるまで何度も繰り返し行える
成果はそう簡単にはうまれません。挑戦と失敗を繰り返し、何度も行うことが成果を生み出す唯一の方法です。
会社が決めた方針に従い、スピードを持って、何度も繰り返し行える人材がおり、そのような人材が集まった組織となることをリビアスでも目指しています。
リビアスで実践している5つの取り組み
リビアスが強い組織を作るために実践していることを紹介していきます。
①経営計画書を配り価値観や方針を明確にする
強い組織になるためには、企業で働く人が同じ価値観を持ち、同じ目標を目指せることが不可欠です。そして、そのためには、会社が「進むべき方向」をはっきりと示さなければいけません。
「企業が今どこを目指し、何に力を入れているのか。目標の数字は何か。そのために求めることは何なのか。」
それらのあらゆる方針を明確に全社員に示すことが大切です。
社長が1人1人に会って話すことができれば理想ですが、数十人、数百人の規模の組織になると中々難しく、方針を共有するための仕組みが必要となります。
そのためにリビアスで実践していることは「経営計画書」という手帳を作り、年に1度、全社員へ配布することです。ただ単に、配布しただけでは誰も読まないので、毎朝の朝礼で読む習慣を作ったり、研修を行うことで事細かに方針を共有するようにしています。
すぐに読んで見返せるものがあることと、それを何度も見直す習慣を仕組み化することが、会社の方針を落とし込むためのポイントです。

経営計画書についてはこちらの記事でも紹介しています。
②何度も繰り返し伝える機会を作る
方針を示すだけでなく、それを落とし込むために何度も何度も繰り返し伝えることが必要です。
リビアスの場合、働く人の多くは理美容師です。理美容師の仕事の最優先は現場ですので、それを置いといてまで自分から会社の方針を勉強しようという方はいません。
だから、会社が方針を落としこめるように仕組みを作る必要があります。それも、一度や二度の機会ではなく、何度も何度も繰り返すことができるようにしておくことが大事です。
リビアスで実施しているのは、
- 3ヶ月研修や6ヶ月研修という入社1年目に受ける研修
- 週に1度の会社の方針を共有するための早朝勉強会
- 毎年1回、全社員が受講する環境整備導入研修
- 社長が決めた会社の方針を全社員へ共有するための経営計画発表会や政策勉強会
などの場を作り、定期的に話を聞いてもらうようにしています。
それぞれの研修は必ず社長か副社長が講師になるようにして、トップの口から方針をはっきりと伝えるように心がけています。研修で話す内容は毎回ほとんど同じですが、同じことを何度も繰り返し聞くうちに、大切なことが刷り込まれていきます。
それぞれの研修については、こちらの記事をお読みください。
③環境整備の徹底と実践
リビアスが強い組織を作るために最も力を入れているのが環境整備です。
環境整備の目的は仕事のやりやすい環境を整え、仕事に備えること。ゴミや埃を取り除いて、会社を綺麗にすることだけを目的に行っているのではありません。掃除はあくまでも手段であり、目的は仕事のしやすい環境を整えることにあります。
なぜ、環境整備にこだわりを持ち徹底しているのかというと、環境整備を徹底することこそが組織に必要な人財を育て、社員と価値観を共有し、人を成長させることに繋がることだと考えているからです。
礼儀や挨拶、技術などの「形」に関しては教えることで身につきます。しかし、仕事へ臨む姿勢や、感性を高めることなど「心」の部分は、教えるだけでは身につきません。環境整備を実践することで、普段身につけることのできない、「心の教育」を行うことを目指しています。

環境整備についてはこちらの記事でも紹介しているのでぜひご覧ください。
④公平な評価制度を設ける
組織の士気を保つため評価制度を公平にしておくことは大切です。
公平な評価制度とは「チャンスが平等に与えられており、評価の基準が明確になっており、基準に基づいて差がつけられていること」であると考えています。
リビアスの場合は、
- 数字
- プロセス
- 方針共有
- 環境整備
この4つを相対的に評価するようにしています。
評価の基準や順位は全て公開し、全社員が同じ基準で評価されるようにしており、誰でも頑張れば上に上がれるようにしています。
リビアスの人事評価制度は、業界紙にも取り上げていただきました。
⑤徹底的にコミュニケーションを図る
人間は「感情」の生き物です。「好き」という感情がなければ、仕事を頑張ろうという気持ちにはなれません。
日頃から上司と部下がコミュニケーションを図り、信頼関係を築くことで無理を承知な仕事をお願いすることができるのです。
信頼関係は「時間」と「場所」を数多く共有することでしか深まりません。信頼関係がないところに良い仕事が生まれることはなく、社長をはじめ、組織の上にたつ人間には信頼関係を築くために積極的にコミュニケーションをとることをリビアスでは求めています。
さらに積極的にコミュニケーションをとる場として
- サンクスカード
- 社長との食事会
- 飲みニケーション
- 早朝報告会
などの機会を作り、社長と社員、上司と部下がコミュニケーションを取れるようにしています。


まとめ
リビアスで実践している取り組みをまとめます。
- 経営計画書を配り価値観や方針を明確にする
- 何度も繰り返し伝える機会を作る
- 環境整備の徹底と実践
- 公平な評価制度を設ける
- 徹底的にコミュニケーションを図る
この5つを仕組み化することで、強い組織を作り、働く人の質を上げ、企業として成長することを目指しています。
また、リビアスが「なぜ店舗展開・事業拡大をするのか」というと、人が成長する組織を作りたいからです。
企業が成長するためには、人の成長が不可欠です。そして、人が成長するためには良い企業文化や風土が絶対条件となります。
理美容という仕事を通して「人財」を作る会社を目指しおり「世界で理美容師が活躍できる環境を作る」ことをビジョンとして掲げここまできました。
リビアスの研修は一般の方でも見学や参加してもらえるものがたくさんあるので、教育システムにご興味をもたれれば、ぜひお問い合わせください。