今回の記事では「早朝報告会」という取り組みを紹介します。
早朝報告会は、事業部長やエリア長、サロンの店長など事業の責任者が社長である大西昌宏に、数字の推移、売り上げをあげる工夫、パートナーとの人間関係などあらゆる出来事を報告する場です。
朝の7時30分に開催するため早朝報告会と呼び、報告者は社長と1対1で45分間話し続けます。報告の間は、社長は一切口を挟まず聞くことに徹し、報告者が一方的に話し続けるというスタイルです。
45分間、話し続けようと思えば、しっかりとした準備と細かないところまで情報を集めておくことが必要となるので、早朝報告会をきっかけに自分の担当している事業の状況を確認してもらうことも狙いの1つです。
店舗の実状を社長が全て把握することは困難ですが、早朝報告会を行うことで細かな数字の推移やパートナー同士の人間関係まで店長から報告を受けることができる仕組みとなっています。
1対1の場であることにもこだわり、課題や店長からの相談に対して的確にアドバイスを送るこも可能です。
早朝報告会の様子を取材したので紹介していきます。
早朝報告会を開催する3つの目的
早朝報告会を開催している目的は3つです。
①事業のリーダーに数字への意識や責任感を持ってもらうこと
早朝報告会にはルールがあります。
- 45分間、報告者が話し続けること
- 社長は聞き役に徹し、質問は挟まない
- 数字を使って具体的な報告をすること
この3つが基本的なルールです。
実際に体感してみるとわかるのですが、45分話し続けるためにはかなりの量の話題を準備しておかなければなりません。
店舗の数字にしても、売上数、客数、客単価、リピーター数、対前年比、目標……等々、細かく分析しデータを出しておかなければなりません。
数字だけでなく、
- パートナー同士の人間関係は上手くいってるのか?
- 誰か1人に負担がかかっていないか?
- コミュニケーションはとれているか?
- 環境整備はできているか?
などの状況も把握し、報告する必要があります。
早朝報告会があることで、報告者は普段のサロンの状況を振り返る機会になり、観察や分析を行うことができるのです。
②社長がサロンの細かな状況を把握すること
数字の推移から、人間関係に至るまで45分間の報告で細かなサロンの状況がわかります。
それらを全て社長が一人で把握することは不可能なので、リーダーから報告を聞く場を作り状況を把握するようにしています。
もし、何か上手くいっていないことが見つかれば、その場で改善のアドバイスをすることも可能ですし、人事異動の参考にすることもできます。
そのような細かなサロンの状況を把握するために早朝報告会を活用しています。
③社長と1対1で話しのできる機会をつくること
1対1の場なので、普段は悩みや相談を気軽に行うことが可能です。
社長とコミュニケーションをとりながら、サロンの方向性で悩んでいることや新しく挑戦したいことへの相談などを行いやすい環境を創っています。
報告を聞いたあとは、社長から目標達成へ向けたアドバイスや悩みへの解決策を提案しており、その場で不安点を解消することができるようにしています。
開催の様子を紹介

まずは、報告者から1年間の店舗の売り上げや客数、客単価など、数字の推移についての報告が行われます。
対前年比や目標に対しての達成率などをグラフにまとめて報告します。
数字が上がっている場所は上げるために何に取り組んだのか、目標を達成できていない場所は、なぜ達成できなかったのかなど分析していきます。

この日は、社長へ新しく導入したい機材の相談がありました。
相談するときも、何故必要か?それで何をしたいのか?導入した結果どうなるのか?などをまとめておき、細かく説明をしていきます。

45分の報告が終了すれば社長からアドバイスを受けます。
サロンのあらゆる話しが出てくるので、売り上げを伸ばすために何が必要か、よりチームを強くするために何が必要かなどのアドバイスを社長から受けていきます。
まとめ
早朝報告会を開催する目的をまとめると
- 事業の責任者に数字への意識や責任感を持ってもらうこと
- 社長がサロンの細かな状況を把握すること
- 悩みや相談をする場をつくること
この3つが主な目的です。
多店舗展開を支えるのは、現場で働く責任者である店長や、それをまとめるエリア長、事業部長です。
リビアスの肝となる職員と社長が密にコミュニケーションをとり、状況を共有することで円滑に業務が遂行されるようにしています。
事業の責任者と社長が互いにサロンの状況を見直し、進んでいる方向、目指している方向を共有する場として早朝報告会という仕組みを整えています。