理美容業界では異例の230店舗を超える多店舗展開に成功。今なお、成長を続けるリビアスの創業者、大西昌宏社長へインタビュー

床屋から始まり、苦難の時代を抜けて、業界では異例の200店舗を超えるフランチャイズ展開に成功し、ここまでリビアスを作りあげてきた大西昌宏(おおにしまさひろ)社長。

社員全員を「パートナー」と呼び、理美容業界で幅広く事業展開しているリビアス。その背景には、大西社長の熱い想いがありました。

今なお、成長を続けるリビアスの創業者、大西昌宏社長へインタビューを行いました。

良いところは真似する。学ぶべきは異業種から

ーーリビアスは理美容業界では珍しい多店舗展開など、新しいことを次々と取り入れていますが、そのヒントはどこにありますか?

大西:リビアスが学ぶべきは異業種からだと考えています。というのも、それまでの理美容業というのは個人経営が多数を占めていたのですが、僕は100店舗、200店舗 を運営する企業にするのが夢でした。

店舗展開をしていき、企業を大きくするために何から学べばいいのか。そこで思ったのが異業種から学ぶことだったんです。

ーー異業種から取り入れたことについては、例えば、どのようなことがありますか?

大西:わかりやすいのは新卒大学生の採用です。新卒者の採用って企業では当たり前ですが、理美容業界ではそうじゃなかった。

ーー確かに!実際にリビアスで働いている方を見ていると、若い女性の方が活躍されているという印象です。

大西:そうですね。ビューティーフェイスやビューティーアイラッシュなどの女性専門サロンが軸になっていますので、必然的に女性パートナーの割合が多くなっていますが、新卒採用を始めるまでは「専門職」「技術職」という色合いが強かったんですね。

しかし、 事業を拡大していくためには、技術は勿論のこと、店舗経営や部下の育成などマネジメント感覚を持った人材育成が必要になってきた。

そこで始めたのが新卒採用です。今年で7年目になりますが、1期生や2期生はほとんどが幹部となって活躍してくれています。

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2012年入社(2期生)の大西沙季さん(25歳)。ウォーレントリコミのマネージャー

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2012年入社(2期生)の佐々木優実さん(27歳)。FC店舗の取りまとめを行うスーパーバイザー

ーーリビアスでは、新卒内定者の方を社長の業務に同行させていますが何故でしょうか?

大西:大きな理由は、入社前と入社後のギャップをできる限り埋めてもらいたいからです。私と同行し、先輩パートナーやリビアスを取り巻く様々な方と触れ合うことによって、よりリビアスのことを知ってもらう機会にしています。

入社後に自分がどのようにキャリアを積んでいくかイメージしてもらうことで、新卒の方でも入りやすい企業にしていきたいと思っています。

ーーリビアスで働く人のことを「従業員」や「社員」ではなく「パートナー」と呼ばれていますが、それはどのような理由からですか?

大西:これは、本から学びました。もともとはスターバックスが社員のことをパートナーと呼んでいると知ったことがきっかけです。

その響きと意味が良いなと感じたので、リビアスでも導入することにしました。

社員はパートナー。事業は手段。目指すのは全パートナーが幸せに活躍できる企業

ーーでは、ここからは、社長の思うリビアスについて具体的にお話しを伺いたいと思います。社長がリビアスで大切にしているのは、どのような考え方ですか?

大西:僕は、仕事は信頼関係がすべてだと思っています。信頼関係を築き上げるためには パートナーと直接会う回数を重ねるしかありません。

そのために毎週のように全国にある店舗を回って、年間280回はパートナーと直接コミュニケーションを取れる飲み会を予定に入れています。

ーー社長の目指すリビアスのビジョンを教えてもらえますか?

大西:企業の成長というと売上や店舗数の増加と思われがちですが、僕はパートナーの数を増やしていきたいです。

昨年は56人、パートナーが増えました。これはかなり重要な数字で、従業員の数が増えるということは、その背景に様々な要因があるからです。

例えば売上があがり、払えるお給料が高くなったからであったり、労働環境が改善されて働きやすくなったからであったり、その指標にもなるので、パートナーの人数にはこだわっていきたいと思っています。

ーーそこまで、パートナーのことを考えるのには何か理由があるのでしょうか?

大西:リビアスが使命に掲げているのは「リビアスパートナーがグローバルに安心して長期的に活躍できる場の創造と提供を行う」ということです。

現在リビアスでは、8業態20ブランドを日本全国で展開しています。フランチャイズ店の数も含めると230店舗以上です。業種も高齢者向けのものから、WARREN・TRICOMI のような海外ブランドまで幅広いです。だからこそ、年齢に関係なくどこかで自分を活かせる場所を見つけることができる会社だと考えています。

仕事の内容だけでなく、働く環境や人間関係など自分の変化と合わせて変えていくことができるのが多店舗展開している強みです。

また、独立を目指す人には独立を支援する制度「のれん分け制度」があります。いつかは 自分の店を持ちたいという夢を叶えるために、在職中から財務や経営に関する研修を行い実績を積み上げた人には店舗ごと譲るという制度です。

このように選択肢をたくさん作ることによって、リビアスに関わるパートナーが自分に合った活躍の場を見つけていってほしいと願っています。その思いを受け入れる事業の内容は、時節に合わせて変化していけば良いと思っています。

例えば、NEW YORK トップブランドの WARREN・TRICOMI であり、今年から本格的に展開するカラー専門店 Beauty Color Plus です。

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成長するためには大切なことは3つ。「素晴らしい人との出会い」「素晴らしい経験」「読書」

ーー社長の書かれた書籍の中に「リビアスは日本一社員の教育にお金を使っている会社」とありました。どのような取り組みをされているのですか?

大西:僕は人が成長するために、出来ることは3つしかないと思っています。

1つが、素晴らしい人との出会い。

1つが、素晴らしい体験。

1つが、読書。

この中で、唯一読書だけは、自分で積極的に行うことが可能です。読書を行うことで、必要な知識をどんどん吸収することができます。

だから、リビアスではパートナーにできるだけ本を読んでもらえるように「課題図書」制度を取り入れています。この課題図書制度を人事評価に入れることで、積極的に本を読む仕組みを作っています。

ーーなるほど。

大西:というのは、ある程度成長してくると慣れが出てきて、どうしても傲慢になったり、謙虚でなくなったりします。

しかし、成長し続ける人や企業に共通しているのが、この3つを大切にしていることなんです。

人との出会いや関わり、そして読書を大切にしていると、もし、自分が傲慢になっていても必ず修正してくれます。中でも読書は自分が求めればいつでも行えます。だから、僕はパートナー全員に読書を勧めているんです。

ーー社長が全国を飛び回りながらパートナーと交流をとっているのも、リビアスの大きな特徴かと思います。それは、どのような理由からですか?

大西:社風や企業文化はトップが作るものだと考えています。大企業と違い、社長との距離が近い会社だからこそ、社長の仕事に影響される部分は大きいと思います。

企業名だけで自然と高学歴な人材が集まってくれるような規模の企業ではないので、小さなことを積み重ねていかなければ組織は強くなりません。

大事なのは「パートナーにいかに楽しく働いてもらえるか。」

規模がある程度大きくなれば、パートナーに任せきらなければいけない部分が必ず出てきます。パートナーを信じて任せるためにも、普段のコミュニケーションを大切にして、パートナーのことをできる限り知りたいと思っています。

ーー社長がリビアスを経営していて、今までで一番嬉しかったことは何ですか?

大西:日々の生活の中に小さな喜びが集まっていることが嬉しいです。全国に店舗があって、毎月1度は各店舗を訪問することで、本社にいてはわからない現場の声を聴くことができます。

そこでパートナーから「ここで働いてよかったです」「リビアスでよかった」 と言ってもらえることがたまらなく嬉しいです。

このように、毎日小さな幸せをパートナーから感じさせてもらっていることが、すごく嬉しい経験ですね。