大西昌宏が3冊目となる書籍を8月5日に出版しました。
タイトルは「これから働く君たちへ」(発行:ザメディアジョン・エディケーショナル)
今回の本は、本のタイトルにもあるようにこれから社会に出て働こうとしている学生や、働いてまだ間も無い若手社員の方へ向けて、大西昌宏の経験や考えをまとめた本となります。
書籍の出版に伴い、出版記念の特別セミナーを9月14日に東京、9月16日に大阪で開催。学生から経営者の方までたくさんの方にご来場いただきました。
セミナーには、出版社である株式会社ザメディアジョンの代表取締役会長である山近義幸氏も応援にかけつけてくださり、講演を行っていただきました。
大西昌宏は書籍やセミナーを通じて、仕事や人生に対する、自身の考え方を発信しています。
この記事では、書籍やセミナーの内容を抜粋しながら、組織を運営するために大西昌宏が大切にしている考え方を紹介していきます。
目次
最も大切なのは”人”|教育への投資を惜しまない”人財”についての考え方
リビアスには、グループ全体で400名を超えるパートナーが働いています。
この1人1人がリビアスの最も重要な資産であり、財産です。
私たちの会社が一番大切にしているものとは。
それは、人です。リビアスで働いてくれる人。”人財”なのです。
書籍引用「これから働く君たちへ」:P6
全国に35万店ある理美容室|生き残るための差別化は”人”でしかできない
理美容のサロンは日本全国に35万店舗あると言われています。
コンビニが約5万店舗なので、実に、コンビニの7倍です。
これは、もう圧倒的な数字で、街を歩けば数分おきに理美容室が見つかるようなレベルです。
その中で、リビアスの運営しているサロンを選んでもらおうと思ったら、他店との差別化が必須となってきます。
リビアスでは、差別化を実現するのは「人」であると考えています。
特に、理美容の業界では、形のある”モノ”を売っている訳ではありません。
形の無い技術や接客やサービスを売っているからこそ、人で差をつけなければならないのです。
言い換えれば、リビアスで働いている一人一人が商品であり、その人が優秀か否かで他店との差が決まるのです。
人で差をつけるために|必要なのは「教育」
では、どうやって商品である人で差をつければよいのか?
それは、たった1つ。教育です。
しっかりとした教育を行わなければ、人は育ちません。
リビアスが他のサロンと違うと自信を持って言えることは、教育を徹底して行っていることにあります。
リビアスの行っている様々な教育の中でも、最高の成果を上げているのが、環境整備です。
簡単に言えば「掃除」なのですが、会社の経営におけるすべての土台となっています。
豊かな人生を送るためには、良い習慣を身につけること
「毎日の習慣が人生を作る」
これは、大西がセミナーで話していた内容です。
「正しい考え方」に基づいた「正しい習慣」
これを実行すれば、”必ず成功する”といっても、まず間違いありません。
書籍引用「これから働く君たちへ」:P53
成功するためには、習慣を変えること。習慣を変えるためには仕組みを作ること
習慣を身につけると一言で言っても、簡単ではありません。
まず、大切なのは、自分がどうしたいのか「思う」ことです。どのような未来にしたいのか、どのような生活を送りたいのか想い描き、どうすれば実現できるか「学び」ます。
学ぶ時に大切なのは、根本的な考え方を知ることです。
考え方を知るためには、
- 本を読む
- 人に聞く
この2つの方法があります。
学べば、「行動」に移します。行動も、1回だけ行っても意味がありません。何度も何度も「継続」しなければ身につきません。継続するためには、熱意や仕組みが必要です。
そして、継続し続ければ、いつかは「習慣」になります。こうすれば、意識しなくても自然とできるようになります。これを繰り返すことが、成功するための秘訣なのです。

出版セミナーで正しい習慣を身につける秘訣を話す大西昌宏
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ
セミナーの中で、書籍出版社となった、ザメディアジョンの山近社長と大西昌宏が共通の言葉がありました。
それは、「歴史を学んだ方が良い」ということです。
時代やきっかけはどのような形でも構いません。
国の成り立ちや、過去の歴史を知り、先人の歩んだ足跡を知ることが一人前の人間になることへとつながるのです。
書籍の中でも、数10ページを割いて、大西の歴史感を述べています。
歴史というのは、世の中が動いた事実、先人たちの残した事跡なので、そこから得る教訓はたくさんあります。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」
ドイツのビスマルクが残した言葉です。
書籍引用「これから働く君たちへ」:P64
これから生きていく上で、良いも悪いも先人達が経験していることは、「最高の教材」なのです。
書籍引用「これから働く君たちへ」:P167
会社の歴史を知れば、その会社が好きになる
リビアスでは、研修や勉強会の場で会社の歴史をパートナーの方へ話す機会をたくさん設けています。
これは、「国なら国の歴史、会社なら会社の歴史を知れば知るほど、自分のいる環境が好きになる」という大西の考えがあるからです。
リビアスにも23年前に、お店を出してから今までの歴史があります。
その成り立ちを知り、今、自分が働いている環境がどうやってできたのか知ることができれば、環境に感謝し、誇りを持って仕事ができるようになります。
そのためにも、会社で働く人へは、会社の歴史を教育する時間を作り、社長や副社長が若い人へ伝えていっています。
セミナーに参加した学生からは、当日様々な質問が飛んでいました。
出版記念セミナーでは、参加者から大西昌宏へ質疑応答の時間を設けていました。
セミナーを受講していた大学生からの質問を紹介していきます。
Q 今、就職活動中なのですが、大西社長は、どのような学生を求めていますか?

Q 新卒の大学生だと資格を持っていない学生の方もおられるかと思います。そのような方には、どうされているのですか?

どちらかというと、リビアスという会社に興味を持ち入社してくる人が多いかと思います。
ただ、どの部署に配属されるにしても、まずは現場でも経験を積んでもらうようにしているので、資格の無い方は、リビアスの運営する専門学校に入ってもらい、資格を習得していただきます。
ある程度、現場の経験を積めば、現場の仕事以外も兼務してもらっています。
例えば、土日は店舗で美容師をしながら、平日は新店舗を出店する場所を探しに回る営業活動をしてもらったり、仕事の場面が変わる2足のわらじを履いて仕事をしてもらうこともあります。
そうして、幅広い視野で会社に貢献してくれる人が増えてきているので、会社としては非常にありがたいですね。
Q 書籍の表紙に記載されている「夢にたどり着くシンプルな道」とは、具体的に、どのような道ですか?また、大西社長ご自身の夢はなんでしょうか?

私の考えですが、仕事をしてる以上、組織で出世しないと意味が無いと思っています。
出世すれば、自分の影響力で色んなことを形にできるようになりますよね。出世しないと、困っている人や解決策を見つけても、何も変えれないんです。
自分の力で良いように変えていけるためにも、出世するのは大事です。
そのためには、自分が嫌な仕事でも率先してやってることが必要です。
できるできないじゃなく、まず、やってみる。もし、できなければ周りの人に手伝ってもらいながら仕事をしていくことで、自然と実力がついていきます。
それを続けていけば、夢に近づくと思いますよ。
あと、僕の夢ですが、最初は「お金持ちになりたい」とか「いい車にのりたい」とか自分の欲求だらけでした。
それが、結婚して、子供ができて、家族ができて環境が変わり、優先順位が変わっていったんですね。
もちろん、経営者として「海外にお店を出したい」とか「たくさんお店を出店したい」とか思うことはありますが、今は「従業員やリビアスに関わる人たちが幸せになってほしい」と強く思っています。

まとめ
大西昌宏の考え方を紹介してきました。
まとめると、
- 組織で大切にしているには「人」であること
- 豊かな人生を送るには、良い習慣を身につけること
- 歴史を学び、組織の成り立ちを知り、誇りをもつこと
このような考えを軸に、素直で、ご縁や出会いを大切にし、すべての物事に感謝する。
このあり方こそが、大西昌宏の根底にある考え方であり、成長の秘訣かもしれません。
この記事では紹介できていない、海外出店のエピソードや大西昌宏のこれまでの生い立ちや大西昌宏自信の歴史なども書籍には書かれていますので、ご興味を持たれた方は下記リンクからご購入ください。

教わったことや、学んだことをまずは素直に積極的に行動ができるような人を求めています。
会社に入ると、自分のしたくない仕事をしなければならなかったり、嫌な上司や苦手な人と仕事をしなければならなくなります。
それでも仕事なので、やらなければいけません。
そんな時に、「まずは、やってみる」という考えをもった素直な子だと、必ず経験を積みながら伸びてきます。
技術や経験は、あとからいくらでも教えることができるので、素直な考え方をもった人を求めていますね。